『小津安二郎の反映画』(岩波現代文庫)刊行記念
吉田喜重+岡田茉莉子トークショー
「今も生きつつある小津さんの映画」
イベント内容
『エロス+虐殺』『鏡の女たち』『秋津温泉』等で国際的評価の高い映画監督吉田喜重氏と日本映画を代表する女優、そして公私にわたるパートナーである岡田茉莉子さん。お二人は生前の小津安二郎監督と交流のあった数少ない映画人です。
今回はお二人をお招きし、映画監督、女優の立場からの貴重なお話しと”今も生きつつある”小津さんの映画の魅力を語っていただきます。
日 時:2011年6月25日(土)
15:00〜17:00(14:30開場)
参加費:1,500円(当日精算)
予約制:電話または店頭にて受付
Tel.03-3408-9482
※60名様になり次第締切り
電話予約受付:火〜土曜 12:00〜20:00
日・祝12:00〜18:00
会 場:Bibliothèque(ビブリオテック)
ゲスト略歴
吉田喜重(よしだよししげ)
1933年生まれ。映画監督。主な作品に『秋津温泉』『エロス+虐殺』『戒厳令』『人間の約束』『鏡の女たち』などがある。2008年3月末より7週間にわたり、パリ・ポンピドゥ・センターで、全劇映画作品とドキュメンタリーが回顧上映される。2010年10月、「映画監督五十周年 吉田喜重」の記念回顧上映が、東京国立近代美術館フィルムセンターで開催される。著書に『自己否定の論理・想像力による変身』(三一書房)『見ることのアナーキズム』(仮面社)『メヒコ 歓ばしき隠喩』(岩波書店)『映画伝来――シネマトグラフと<明治の日本>』(共著、岩波書店)『吉田喜重 変貌の倫理』(蓮實重彦編、青土社)など。
岡田茉莉子(おかだまりこ)
1951年に『舞姫』(成瀬巳喜男監督、川端康成原作)で東宝よりデビュー。芸名の名付け親は、父である名優、岡田時彦の場合と同じく谷崎潤一郎。58年に松竹に移籍し、小津安二郎、木下恵介など多くの巨匠たちの作品に出演。62年に映画出演百本記念として『秋津温泉』をみずから企画し、演出を吉田喜重監督に依頼。この作品により、数多くの女優賞を受ける。64年に吉田監督と結婚。松竹を離れテレビ、舞台に活躍の場を広げる。
女優歴50周年を迎えた2001年、吉田監督作品『鏡の女たち』に出演。09年には自伝『女優 岡田茉莉子』(文藝春秋)を上梓。
書籍情報
・タイトル :『小津安二郎の反映画』
・出版社 :岩波書店
・著者 :吉田喜重
・価格 :¥1,155(込)→当イベント会場では特別価格¥1,000(込)
・発売日:2011.6.16
・書籍内容 :
映画を愛するがゆえに映画の「まやかし」を知り、それと「戯れる」ことで映画の本質にもっとも近づきえた小津安二郎。そのフィルムが秘める黙示録が、いま映画監督吉田喜重によって解き明かされる。この二人の監督の伝説化された、わずか二度の邂逅は、いまも生きている映画の歴史にほかならない。芸術選奨文部大臣賞、フランス映画批評家協会賞を受賞。アメリカ、フランス、イタリア、ブラジルなど海外でも翻訳出版、名著として高く評価される。