2010.9.11 酒井邦嘉×中村和彦トークショー

[第7回 ビブリオテック文明講座]

ドキュメンタリー映画『アイ・コンタクト』公開記念
酒井邦嘉×中村和彦トークショー
「アイコンタクト−目は脳の一部である−」
〜手話とは何か、言語とは何か〜

「目は口ほどにものを言う」といいますが、実は目は神経の入出力を備えた脳の一部です。
また、映画『アイ・コンタクト』で印象的に描かれているように、
手話は手を使うだけでなく、相手と目を合わせることで心を通わす言語なのです。
言語と心の基礎が脳にあることを理解すれば、
手話は人間にとっていかに自然な言語であるかがとても良く分かることでしょう。

日時:2010年9月11日(土) 15:00〜17:00(14:30/開場)
入場料:1,500円(当日精算)
予約制:電話または店頭にて受付 Tel.03-3408-9482 ※60名様になり次第締切
電話予約受付:火〜土曜 12:00〜20:00(祝日除く)
会場:Bibliothèque(ビブリオテック)
協力:パンドラ

酒井 邦嘉(さかい・くによし)
1964年生まれ。東京都出身。東京大学 大学院理学系研究科 博士課程修了 理学博士。1996年マサチューセッツ工科大学 客員研究員を経て,1997年より東京大学 大学院総合文化研究科 助教授・准教授。2002年第56回毎日出版文化賞,2005年第19回塚原仲晃記念賞 受賞。専門は言語脳科学および脳機能イメージング。著書に,『言語の脳科学』『科学者という仕事』(中公新書)や『脳の言語地図』(明治書院)などがある。

中村 和彦(なかむら・かずひこ)
福岡県出身。早稲田大学第一文学部在学中よりフリーの助監督・監督補として数多くの監督につき、テレビドラマ、オリジナルビデオ、劇場用劇映画、ドキュメンタリー映画等の監督を経て現在に至る。近年はスポーツ関連DVDの作品も多い。
主な監督作品/『棒Bastoni』(2001年フィラデルフィア国際映画祭正式出品)/『日本代表激闘録 2010年FIFAワールドカップ南アフリカアジア地区最終予選』(2009年)をはじめとするサッカー日本代表激闘録シリーズ/『ワールドベースボールクラシック日本代表栄光への奇跡』(2009 年)など多数。
長編ドキュメンタリー『プライドinブルー』(2007年)にて文化庁映画賞優秀賞受賞。
2007年より、ろう者サッカー女子日本代表チームの選手たちを取材し、本年3月に『アイ・コンタクト』を完成させる。

映画『アイ・コンタクト』作品内容
2009年夏、台北。第21回夏季デフリンピック(聴覚障がい者のオリンピック)に初出場を果たした”ろう者女子サッカー日本代表チーム”。高校生や大学生もいれば、30代の選手もいる。環境も職業もさまざまで、手話を覚えた時期も異なる彼女たちが全国各地から集まり練習を積み重ね、思いのたけを込めて台湾での試合に挑んだ。初めて世界に挑戦することで成長してゆく選手たち。映画は大会のみならず、学校や職場など、それぞれの歩んできた道や家族の思い、ろう教育の変遷と現状などにも迫ると共に、おしゃれで、おしゃべり、サッカー大好きな等身大の選手たちを描き出す。公開情報:2010年9月18日(土)よりポレポレ東中野にて上映
http://www.pan-dora.co.jp/eyecontact/

イベントでは手話による同時通訳が入ります。