ペドロ・コスタ×秋山 伸トークショー[第22回ビブリオテック文明講座]

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「Casa de Lava-『溶岩の家』スクラップ・ブック」(シネマトリックス刊)
ペドロ・コスタ来日記念
ペドロ・コスタ×秋山 伸(グラフィック・デザイナー)トークショー
「イメージのシナリオをめぐって」

「Casa de Lava-『溶岩の家』スクラップ・ブック」の刊行を記念して来日するポルトガル映画の鬼才ペドロ・コスタ監督と、同書のブックデザインを担当された秋山伸氏をお招きします。映画の「シナリオ」として作られたスクラップ・ブックが撮影の現場でどのような役割を果たしたのか、そしてその貴重なスクラップ・ブックを書籍として再生するにあたってどのようなプランが練られたのか。映画と本のイメージが交錯する、刺激的なトークにぜひお越しください。

日 時:2011年12月1日(木)
    19:00〜21:00(18:30開場)
参加費:1,500円(当日精算)
予約制:電話または、メール(biblio@superedition.co.jp)にて、件名「コスタイベント希望」・お名前・電話番号・参加人数、をお知らせ下さい。
    Tel.03-3408-9482    
※60名様になり次第締切り
電話予約受付:火〜土曜 12:00〜20:00
       日、祝日 12:00〜18:00
会 場:Bibliothèque(ビブリオテック)

ゲストプロフィール:
Pedro Costa(ペドロ・コスタ)
1959年生まれ。リスボン大学、国立映画学校に学び、とりわけアントニオ・レイスに師事。卒業後、ボテリョ、モンテイロ、ヴェンダースらの作品にスタッフとして参加しつつ、1987年短編作品『ジュリアの手紙』を監督。最初の長編作品『血』を手がけたのち、パウロ・ブランコ製作の『溶岩の家』、『骨』を発表。制作に対するシステム、姿勢を転換した『ヴァンダの部屋』は、山形やロカルノを始めとする国際映画祭で多くの受賞を果たした。『骨』、『ヴァンダの部屋』に続きフォンタイーニャス地区で撮影された『コロッサル・ユース』は、各国で高い評価を得た。最新作はフランス人女優ジャンヌ・バリバールの音楽活動を記録した『何も変えてはならない』。

秋山 伸(あきやま・しん)
グラフィック・デザイナー/パブリッシャー
1963年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。エディション・ノルト代表。
90年代にアテネ・フランセ文化センターで行われた「ポルトガル映画講座」で『血』を見て以来、コスタに注目。以後、ポルトガル映画祭2000、『ヴァンダの部屋』、ペドロ・コスタ特集、『コロッサル・ユース』『何も変えてはならない』の上映、「世界へのまなざし」の展示、『遠い部屋からの声』の書籍のデザインを手がけている。コスタとは、彼が日本で探していたプリンスの『ブラック・アルバム』を中古レコード店で見つけてあげた時からの友人。

書籍情報:「Casa de Lava-『溶岩の家』スクラップブック」
発行:シネマトリックス
特別価格:3,800円(税込)
書籍情報:
1994年の作品『溶岩の家』(原題Casa de Lava)。長編2作目にして傑出した才能を世界に見せつけることになるこの作品を撮影するために、35歳の映画作家は大西洋の島カーボ・ヴェルデを訪れる。
制作の準備過程で見た、読んだ、思いついたさまざまなアイディアとイメージを、彼はシナリオではなく、1冊のスクラップ・ブックとして纏める。
絵画、映画のスティル、手紙、新聞記事、落書き、小説の引用、絵葉書、台詞の抜粋、スナップショット。それらのコラージュによって埋め尽くされ、ぼろぼろとなった緑色の表紙のノートが、ペドロ・コスタを「映画」へと導いた―。
映画『溶岩の家』と一対をなす、もうひとつの『溶岩の家』。
コスタ所有のオリジナルをフルカラーで完全再現し、語り下ろしインタビューをバンドル。ファン必携アイテム。手製本による特殊造本、800部限定。