『哲学への権利』(勁草書房)刊行記念
西山雄二(哲学者・首都大学准教授)×管啓次郎(詩人・明治大学教授)トークショー
「彷徨うこと、考えること」
*映画『哲学への権利』(DVD)の上映あり(14時より上映開始します)
イベント内容:未知なるものとの出会いによって、私たちは思考し始める。だとすれば、考えることは、どこかに腰を据えた営みではなく、そもそも、どこかに向けて彷徨うことだと言える。不安、興奮、喜悦、落胆、悲観、期待……さまざまな情動が去来するなかで、彷徨いとしての思考はいかなる方位へと進み出すのか。今回の文明講座は映画上映と討論の二本立て。大学や人文学、哲学の現在形と未来形を問う映画『哲学への権利』上映の後、監督・哲学者の西山雄二さんと、多言語や移住といった視点から旅と文学を描き出す刺激的なご著書がいくつもある管啓次郎さんに、「彷徨うこと、考えること」を切り口に自由に対話していただきます。
日 時:2011年2月26日(土)
14:00〜17:00(13:30開場)
参加費:1,200円(当日精算)
予約制:電話または店頭にて受付
Tel.03-3408-9482
※60名様になり次第締切り
電話予約受付:火〜土曜 12:00〜20:00(祝日除く)
日 12:00〜18:00
会 場:Bibliothèque(ビブリオテック)
ゲスト略歴:
西山雄二(ニシヤマ・ユウジ)
1971年生まれ。首都大学東京准教授。国際哲学コレージュ、プログラム・ディレクター(2010〜2016年度)。著書に『異議申し立てとしての文学』(御茶の水書房、2007年)、訳書にジャック・デリダ『条件なき大学』(月曜社、2008年)ほか。
管啓次郎(スガ・ケイジロウ)
1958年生まれ。明治大学教授。著書に『本は読めないものだから心配するな』(左右社、2009年)、『斜線の旅』(インスクリプト、2009年)、『Agend’Ars』(左右社、2010)ほか多数。
書籍情報
・タイトル :『哲学への権利』
・出版社 :勁草書房
・著者 :西山雄二
・予価 :本体3200円(税込み3360円)
・刊行 :2011年2月17日
・四六判 上製 256頁 映画DVD付(本編84分+特典映像20分)
・ISBN978-4-326-15414-2 C1010
・書籍内容 :私たちは哲学の名において、何を希望することができるのか。哲学、大学、教育を根幹から問う映画『哲学への権利』が、ついに書籍化。映画DVD、字幕、監督書き下ろしエッセイを収録した完全保存版。私たちは学び、教える場において、何を手にしているだろうか。それは「哲学の権利」ではない。「哲学への権利」である。人文的なものの可能性を信じ、現場をつくり、苦悩する希望がここにある。
当イベントにて販売いたします。
上映作品『哲学への権利』解説:
1983年、ジャック・デリダらによってパリに創設された研究教育の市民団体「国際哲学コレージュ」。四半世紀を経た2009年、元議長ミシェル・ドゥギーら、コレージュ関係者7人へのインタビューが行われた。哲学者・西山雄二は哲学と教育の未来を描き出すため、自らカメラを手にする。そのドキュメンタリーが、映画『哲学への権利』である。国内外40ヶ所以上で開催されている上映会・討論会は延べ3,000人を動員。
映画のHP:http://rightphilo.blog112.fc2.com/