荒井晴彦×松浦寿輝トークショー[第29回ビブリオテック文明講座] 

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『嘘の色、本当の色 脚本家荒井晴彦の仕事』(川崎市市民ミュージアム)刊行記念
荒井晴彦×松浦寿輝トークショー
「脚色の流儀―映画と文学の幸福な関係?」

日 時:2012年7月27日(金)
     19:00〜21:00(18:30開場)

映画にとって「オリジナル」とは、何を示すのでしょうか。表現のメディアが多岐に広がる時代のなかで、映画と文学それぞれの固有の力について、創作者はあらためて問われているように思われます。小説や漫画を原作とする映画が発表され続ける一方で、文字と映像、言葉と声の違いは私たちに届いているのでしょうか。
脚本家の荒井晴彦さんは、『赫い髪の女』『遠雷』『Wの悲劇』などの映画作品をはじめとして、多くの脚色を手がけてこられました。刊行された『嘘の色、本当の色―脚本家荒井晴彦の仕事』(川崎市市民ミュージアム)には、その具体的な方法論が鋭く示されています。
詩人・小説家の松浦寿輝さんは、『花腐し』『半島』『不可能』といった小説や文学論を発表する一方で、映画批評も精力的に執筆されてきました。
お二人をお迎えするトークショーでは、脚本家と小説家という異なる立場から、映画と文学の「あいだ」ともいうべき脚色作業についてお話しいただきます。脚本家にとっていま映画化したい小説とは、小説家が望む映画の姿とは――映画と文学の幸福な関係をめぐる豊かな時間をお楽しみください。

参加費:1,500円(当日精算)

予約制:電話または、メール(biblio@superedition.co.jp)にて、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
    
 ●電話受付:Tel.03-3408-9482(火〜土曜 12:00〜20:00/日、祝日 12:00〜19:00)

 ●メール受付:件名「荒井・松浦トーク希望」にて、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
        おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

    ※70名様になり次第締切り

会 場:Bibliothèque(ビブリオテック)

ゲストプロフィール:
荒井晴彦(あらい・はるひこ)
1947年、東京生まれ。1977年、日活ロマンポルノ『新宿乱れ街 いくまで待って』で脚本家デビュー。以後『赫い髪の女』『遠雷』『Wの悲劇』『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』など多数の脚本を手掛け、脚本賞受賞多数。2012年には、原田芳雄の遺作となった『大鹿村騒動記』でキネマ旬報脚本賞、菊島隆三賞、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。1997年には『身も心も』で監督デビューを果たした。1989年より現在に至るまで季刊誌「映画芸術」の編集・発行人を務める。
著書に『シナリオ 神聖喜劇』『争議あり 脚本家・荒井晴彦全映画論集』、編集・制作した書籍に『悪魔に委ねよ 大和屋竺映画論集』『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』がある。

松浦寿輝(まつうら・ひさき)
1954年、東京生まれ。詩人、小説家、映画批評家。1988年詩集『冬の本』で高見順賞、95年評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、96年『平面論 1880年代西欧』で渋沢・クローデル賞、99年『知の庭園 19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞、00年『花腐し』で芥川賞、05年『半島』で読売文学賞を受賞するなど、その著作活動は多岐にわたり様々なジャンルで活躍を続け、本年6月には最新刊『川の光 外伝』を刊行した。
映画関連の著作として『映画n-1』『映画1+1』『ゴダール』、翻訳書としてロベール・ブレッソン『シネマトグラフ覚書』などがある。

書籍情報:『嘘の色、本当の色 脚本家荒井晴彦の仕事』
発行:川崎市市民ミュージアム
価格:1,500円(税込)

2008年に川崎市市民ミュージアムで上映した「脚本家 荒井晴彦」特集の際のトーク・セッションを全採録。新たに荒井氏や関係者への最新インタビュー、論考やエッセイなどを加え、脚本家・荒井晴彦の全貌に迫る。
シナリオ『Wの悲劇』初稿収録。

Bibliothèque店頭、当イベントにても販売いたします。