2013.3.15 岡崎乾二郎×鈴木了二トークショー[旧ビブリオテック]

『建築映画 マテリアル・サスペンス』(LIXIL出版)刊行記念

岡崎乾二郎(造形作家)×鈴木了二(建築家)トークショー
「建築/ガレキ/映画」

ご注意下さい:ご予約が定員数となりましたので、以後の受付はキャンセル待ち番号のご案内となります。キャンセルが出た場合にのみ随時(前日の17時まで)ご案内いたします。ご了承ください。

映画は、「終わったあと=どうしようもなくなった事態」を撮るためにこそ現れたのだ、と建築家・鈴木了二氏は語ります。鈴木了二氏の新刊『建築映画 マテリアル・サスペンス』は、この終わったあとの世界をどう捉えるかという問題意識のうえにたち、映画、建築のみならず美術・思想の分野をまたがって展開される芸術論です。トークショーでは造形作家の岡崎乾二郎氏をゲストにお迎えし、「建築映画」について、またいまつくることについてお話いただきます。また鈴木氏が注目する「ガレキ映画」についてもいくつかの断片のプロジェクションを予定しています。文字通りの瓦礫を撮ったロッセリーニの「ドイツ零年」から、一昨年の震災、原発事故後の瓦礫感を湛える映画まで。「建築/ガレキ/映画」の系譜を辿りながら、いまを考えるトークショーです。

[日時]2013年3月15日(金)19:00〜21:00(18:30開場)

[参加費]1,500円(当日精算)

[予約制]メールまたは電話にて受付。
ご注意下さい:只今、ご予約が定員数となりましたので、以後の受付はキャンセル待ち番号のご案内となります。キャンセルが出た場合にのみ随時(前日の17時まで)ご案内いたします。ご了承ください。

●メール受付:件名「岡崎×鈴木トーク希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

●電話予約受付:火〜土曜 12:00〜20:00/日、祝日 12:00〜19:00

※定員80名様

※お席確保ため、イベント1週間前から当日(3/8〜3/15)のキャンセルは、
キャンセル料(1,500円)が発生します。予めご了承ください。
また定員に達し次第、キャンセル待ち番号のご案内となります。
お席をご案内できる場合のみ、イベント前日午後5時まで随時ご連絡させていただきます。

[会 場]Bibliothèque(ビブリオテック)

協力:LIXIL出版

ゲストプロフィール:
岡崎乾二郎 おかざき けんじろう
1955年東京生まれ。1982年パリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国際展に出品し、2002年にはセゾン現代美術館にて大規模な個展を開催。また、同年「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」(日本館ディレクター)や、現代舞踊家トリシャ・ブラウンとのコラボレーションなど、つねに先鋭的な芸術活動を展開している。東京都現代美術館(2009~2010年)において特集展示。主な著書に『ルネサンス 経験の条件』(筑摩書房)、共著に『漢字と建築』(LIXIL出版)、『絵画の準備を!松浦寿夫×岡崎乾二郎対談』(朝日出版社)、『芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション』(フィルムアート社)などがある。近畿大学国際人文科学研究所副所長、教授、四谷ARTSTUDIUM ディレクター。

鈴木了二 すずき りょうじ
建築家。1944年生まれ。早稲田大学大学院修了。70年にfromnowを設立。83年、鈴木了二建築計画事務所に改称。73年より自身の作品を「物質試行」としてナンバリングし、建築はもとより、絵画、彫刻、インスタレーション、書籍、映像などの多領域にわたる「物質試行」は現在53を数える。
作品は、建築に「佐木島プロジェクト」「金刀比羅宮プロジェクト」、映像に「空地、空洞、空隙」、「DUBHOUSE」、書籍に『建築零年』、『非建築的考察』(ともに筑摩書房)、『鈴木了二作品集1973-2007』(LIXIL出版)などがある。また映像作家、七里圭との共同監督映像作品「DUBHOUSE」は、今年の第42回ロッテルダム国際映画祭短編部門に招待されている。

書籍情報
『建築映画 マテリアル・サスペンス』
著者:鈴木了二
出版社:LIXIL出版
定価2,940円(込)
建築家・鈴木了二は、建築・都市があたかも主役であるかのようにスクリーンに現れる映画を「建築映画」と定義します。「アクション映画」、「SF映画」や「恋愛映画」といった映画ジャンルとしての「建築映画」。この「建築映画」の出現により、映画は物語から解き放たれ生き生きと語りだし、一方建築は、眠っていた建築性を目覚めさせます。
鈴木は近年の作品のなかに「建築映画」の気配を強く感じると語ります。現在という時間・空間における可能性のありかを考察するために欠かすことができないもの、それが「建築映画」なのです。ヴァルター・ベンヤミン、ロラン・バルト、アーウィン・パノフスキーやマーク・ロスコの言葉にも導かれながら発見される、建築と映画のまったく新しい語り方。

本書で語られる7人の映画作家たち:ジョン・カサヴェテス、黒沢清、青山真治、ペドロ・コスタ、ブライアン・デ・パルマ、二人のジャック(ジャック・ターナー、ジャック・ロジエ)。黒沢清、ペドロ・コスタとの対話も収録。