2013.3.30 岸野雄一×篠儀直子×南波克行トークショー[旧ビブリオテック]

『スティーブン・スピルバーグ論』(フィルムアート社)刊行記念

岸野雄一(スタディスト)×篠儀直子(翻訳者)×南波克行(映画評論家)トークショー「スピルバーグ世界のさらなる深淵をめぐって」

今、なぜ、スピルバーグなのか? どうしてスピルバーグがこんなに気になるのか。豪華執筆陣が名を連ねる『スティーブン・スピルバーグ論』は、スピルバーグがその多彩な作品群で伝えようとしていることを、多くの論考やインタビュー記事で浮き彫りにした、初めての本格論考集です。

今回のトークショーでは、『スピルバーグ論』編著者の映画評論家・南波克行氏、映画に関しても造詣が深く、スピルバーグ作品についても一家言を持つスタディスト・岸野雄一氏、『エドワード・ヤン』、『ボンド・オン・ボンド』、『ヒップ』などの翻訳書を手掛け、映画や米国文化に詳しい翻訳者・篠儀直子氏の3名を迎え、スピルバーグのさらなる全体像に迫ります。
スピルバーグ作品の映像や音響についてはもちろん、監督をとりまく環境や俳優など、文章では表しきれないテーマを中心に、この多様な映画作家の世界像を語り尽くします。

[日時]2013年3月30日(土)15:00〜17:00(14:30開場)

[参加費]1,500円(当日精算)

[予約制]メールまたは電話にて受付。

●メール受付:件名「『スピルバーグ論』トーク希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

●電話予約受付:火〜土曜 12:00〜20:00/日、祝日 12:00〜19:00

※定員80名様

※お席確保ため、イベント1週間前から当日(3/23〜3/30)のキャンセルは、
キャンセル料(1,500円)が発生します。予めご了承ください。
また定員に達し次第、キャンセル待ち番号のご案内となります。
お席をご案内できる場合のみ、イベント前日午後5時まで随時ご連絡させていただきます。

[会 場]Bibliothèque(ビブリオテック)

協力:フィルムアート社


ゲストプロフィール:
岸野雄一(きしの ゆういち)
俳優・音楽家・著述家など、多岐に渡る活動を包括する名称としてスタディスト(勉強家)を名乗り活動中。東京芸術大学大学院アニメーション専攻にて、サウンドデザインの教鞭を執っている。黒沢清監督『ドレミファ娘の血は騒ぐ』や塩田明彦監督『どこまでもいこう』などの映画音楽を担当。「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」映画音楽編でのゲスト講師。また、音楽家として「OutOneDisc」を主宰しながらWATTS TOWERSやヒゲの未亡人などのユニットで活動している。

篠儀直子(しのぎ なおこ)
翻訳者。東京大学などで非常勤講師を務める。訳書『フレッド・アステア自伝』、『エドワード・ヤン』、『ネット・バカ』(以上、青土社)、『BOND ON BOND 007アルティメイトブック』、『オフィシャル・プレッピー・ハンドブック True Prep』(以上、スペースシャワーネットワーク)など。共訳書に『ヒップ──アメリカにおけるかっこよさの系譜学』(スペースシャワーネットワーク)など。「キネマ旬報」などで映画に関する論考も多数発表。「ユリイカ―特集 スピルバーグ」でも論考を執筆。

南波克行(なんば かつゆき)
映画評論家・批評家。アメリカ映画研究。茨城大学教育学部教養科目の授業において年に一度、映画に関する講義も行っている。共著書に『熱い書評に親しむ感動の名著』(すばる舎)、『宮崎駿の世界 ─クリエイターズファイル』、『スピルバーグ ──〈宇宙〉と〈戦争〉の間』(ともに竹書房)。その他、ウディ・アレン、フランシス・コッポラ、マーティン・スコセッシなどを含む、アメリカ映画を中心に「キネマ旬報」などへの執筆も行っている。

書籍情報
『スティーブン・スピルバーグ論』
編著:南波克行
執筆者:大久保清朗、越智道雄、上島春彦、斎藤英治、巽孝之、西田博至
出版社:フィルムアート社
定価:2,600円+税
内容紹介:日本におけるスピルバーグを巡る言葉と評価が、一転する映画界の頂点に君臨し続ける作家、スティーブン・スピルバーグについての初の総論。
<リアルとアンリアル>、<戦場と夢想>、<大人と子供>の狭間で、常に世界とコミュニケーションをとってきたスピルバーグ。ユダヤ系の出自、世界大戦への興味、幼年期の思いはもちろん、アメリカ史の中で、時には文芸作家として、製作総指揮として、キューブリックの企画の後継人として……、これまで映画製作にどんな背景や展望を持って取組んできたのか。
『ジョーズ』『ジュラシック・パーク』『プライベート・ライアン』『カラーパープル』『マイノリティ・リポート』『1941』『アミスタッド』など、すべての作品を初めて同一線上に並べて複合的に読み解くことで、その映画的アイデンティティに迫る。