渡邉 肇 「人間浄瑠璃」写真展

渡邉 肇 「人間浄瑠璃(にんげんじょうるり)」写真展
第1回 文楽至宝尽(ぶんらくしほうづくし) の段

2014.5.10_takemoto

フリーランスフォトグラファー渡邉 肇が、「人間浄瑠璃」をテーマに5年の歳月をかけて撮りためた、
文楽の舞台裏に垣間みるドラマティックな情景にフォーカスした写真展。

幕の内側で出番を待つ出演者の引き締まった表情や、幕が開く瞬間の緊張した空気感。
客席からは決して観る事の出来ない、文楽出演者達の人間味に溢れる横顔を追いかけ、
文楽に人生を懸けた人間達の生き様に迫ります。

渡邉 肇「人間浄瑠璃」写真展の記念すべき第一回(初段)は、5月の引退が惜しまれる竹本住大夫が、
カメラに向かって浄瑠璃を語った際の、喜怒哀楽の表情の変化を連写した映像作品をモニター上映する他、
人形遣い吉田簑助や三味線鶴澤清治など、文楽の人間国宝を中心とした写真作品、約30点を展示します。

2014.5.10_tsurusawa

会期
2014年5月10日(土)〜5月23日(金)
営業時間:月〜金 11時30分〜21時 土 11時30分〜20時 日曜定休
http://www.espacebiblio.jp/biblio/

会場
ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
〒101-0062
千代田区神田駿河台1‐7‐10
YK駿河台ビルB1F
TEL:03‐6821‐5703
地図→http://goo.gl/maps/uIPqv

◯入場無料

この件に関するお問い合わせ:
有限会社ディアポジティブ 嶋田 電話:090-2465-4507 js@diapositive.jp
フォトグラファー渡邉肇氏のFB→
https://www.facebook.com/diapositive.jp?ref=hl


渡邉 肇 「人間浄瑠璃」写真展
第1回 文楽至宝尽(ぶんらくしほうづくし) の段 開催によせて

江戸時代から続く、日本の伝統芸能 人形浄瑠璃 文楽
日本人特有の美意識が詰まった文楽の舞台には、時空を超えた感動があり、江戸時代の
人達と同様、現代を生きる私も浄瑠璃を聞いて心を揺さぶられ、人形の動きに魅了されています。

そんな私にとっての文楽の主役は、「いま」この時代に文楽に人生を懸けている人間達です。300年以上の歴史を誇る文楽という伝統芸能を、過去から現在、そして未来へと継承していく文楽の人間達。私はそんなドラマティックな生きざまに興味を持ち、
「人間浄瑠璃」をテーマに、撮影を続けてきました。

スポットライトを浴びて舞台で華やかに活躍する技芸員達の姿はもちろん魅力的ですが、カメラを携え、黒衣のように息を潜めて舞台の裏へ入って行くと、そこでは観客席で観るのとは全く別の、人間味溢れる物語が展開されています。

5年間文楽の表舞台と裏舞台の写真を撮りため、その枚数は遂に5万枚を超えました。今回はその中でも私が尊敬している、人間国宝の方達の写真を中心に「文楽至宝尽」
(ぶんらくしほうづくし)というタイトルでお届けします。

人間国宝の方達は、藝の素晴らしさはもちろん、その佇まいや存在感もとても魅力的で私にとっては、そのような方達と同じ空間に居合わせる事の出来た時間が、宝物のように尊く、愛おしいものに感じられています。
そんな私の目が捉えた世界を、ご覧いただければ幸いです。

フォトグラファー 渡邉 肇
1964年生まれ神戸市出身
ビューティ、ヘアケアなどの化粧品公告を主とした商業写真を中心に活動
個人作品の制作も精力的に行い、2013年には
「文楽っ?人間・人形映写展」を開催し、好評を博した。