絓 秀実×長原豊×尾原宏之トークショー

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[第71回 ESPACE BIBLIO 文明講座]

絓 秀実×長原豊×尾原宏之トークショー
「反資本主義のために――日本資本主義論争と現在」

『天皇制の隠語』(航思社)刊行記念

安倍政権下、社会全般の右傾化にさらにいっそう拍車がかかり、排外主義者たちも日本各地で活発化している。そのカウンター行動も展開されているが、歴史的な桎梏である天皇/天皇制は不問に付されている。その一方、皇室が憲法擁護発言などをくり返し、今やリベラル派の「最後の」防波堤に見えつつある。
日本の資本主義化・自由主義化・民主主義化を可能にした明治維新とは何であり、そこで焦点化した「封建制=天皇(制)」とは何だったのか。1920-30年代の日本資本主義論争や日本近代文芸批評などを参照項に議論する。

[日時]2014年6月7日(土)
16:00〜18:00(15:30開場)

[参加費]1,500円(当日精算)

[予約制]メール(info@espacebiblio.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。

●メール受付:件名「6/7絓氏×長原氏×尾原氏トーク希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

※定員70名様

[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://goo.gl/maps/uIPqv


ゲストプロフィール:
絓 秀実(すが・ひでみ)
文芸評論家・近畿大学国際人文科学研究所教員。1949 年生まれ。著書に、『反原発の思想史』『1968年』(以上、筑摩書房)、『吉本隆明の時代』『革命的な、あまりに革命的な』(以上、作品社)、『詩的モダニティの舞台』(論創社)、『「帝国」の文学』(以文社)など。編著に『津村喬精選評論集』(論創社)、『ネオリベ化する公共圏』(明石書店)など。

長原豊(ながはら・ゆたか)
経済学研究・法政大学経済学部教員。1952年生まれ。著書に『われら瑕疵ある者たち』(青土社)、『天皇制国家と農民』(日本経済評論社)、訳書にS・ジジェク『2011危うく夢見た一年』(航思社)、『迫り来る革命』(岩波書店)、R・ブレナー『所有と進歩—-ブレナー論争』(共訳、日本経済評論社)、A・ネグリ&M・ハート『ディオニュソスの労働』など。

尾原宏之(おはら・ひろゆき)
政治思想史研究。1973年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。日本放送協会(NHK)勤務を経て東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。元首都大学東京都市教養学部法学系助教。著書に『大正大震災――忘却された断層』(白水社)、『軍事と公論』(慶応大学出版会)。

書籍情報:
日本資本主義論争をへて、小林秀雄、中村光夫、柄谷行人らの文学史観をつらぬく「天皇制」の問題。公共性/市民社会論、新しい社会運動のほか、岡本太郎、宮崎駿などにみるグローバル資本主義に去勢されてしまう「日本的な光景」――さまざまな「運動」は、なぜかくも資本主義に屈してしまうのか。
排外主義が跋扈する現在、これまでの思想・言説を根底から洗いなおし、闘争のあらたな座標軸を描く。日本文芸批評に伏在する「天皇制」をめぐる問題を剔出する表題作(新稿=第Ⅰ部)、市民社会派に内在する「暴力」の問題をあぶり出す論考(新稿=第Ⅰ部)のほか、23篇のポレミックな論考を所収。
絓 秀実 著/四六判上製/474頁/本体3,500円+税/航思社

*イベント当日会場では特別価格3000円(税込)で販売いたします。