ストローブ=ユイレ作品『モーゼとアロン』上映+講演 講師:渋谷哲也

2014.7.19_72th_1

[第72回 ESPACE BIBLIO 文明講座]

シリーズ企画:ストローブ=ユイレ作品上映+講演
第2回上映作品:『モーゼとアロン』DVD上映
講師:渋谷哲也(ドイツ映画研究者)
「言葉とイメージの対立をめぐって
― ホルガー・マインスへの献辞の謎」

既存の文学的テキストを脚色するストローブ=ユイレの映画を考察する講演と討論のシリーズ。第2回は旧約聖書の出エジプト記を基にしたシェーンベルクのオペラ映画化を取り上げる。そもそもイメージの芸術である映画において、オペラのテーマとされる言葉とイメージの対立が展開されることの意義は何なのか。そして1974年獄中でのハンガーストライキの末に餓死したドイツ赤軍派ホルガー・マインスに本作が捧げられた意味とは?ストローブ=ユイレのまなざしは聖書、シェーンベルクのユダヤ主義、70年代のテロリズムという多層的な歴史(物語)を貫き、私たちの生きる現代への開かれた読みを迫る。

[日時]2014年7月19日(土)
13:30〜17:00(13:00開場)

*13:30より上映開始、上映終了後休憩を挟み講演となります。

[参加方法]無料(要予約)

[予約制]メール(info@espacebiblio.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。

●メール受付:件名「7/19渋谷氏上映+講演希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

※定員70名様

[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://goo.gl/maps/uIPqv

主催:渋谷哲也+エスパス・ビブリオ
協力:アテネ・フランセ文化センター、紀伊國屋書店
助成:科学研究費補助金 基盤研究(C)24520172


講師プロフィール:
渋谷哲也(しぶたに・てつや)
1965年生まれ。ドイツ映画研究者。東京国際大学准教授。著書に「若松孝二
反権力の肖像」(共著/作品社)「ファスビンダー」(共著編/現代思潮新社)等。ドイツ映画の上映企画、字幕翻訳も数多く手がける。

上映作品情報:
『モーゼとアロン』(Moses und Aron)1974-75年(105分)*DVD上映
監督/ジャン=マリー・ストローブ ダニエル・ユイレ
撮影/ウーゴ・ピッコーネ サヴェーリオ・ディアマンティ レナート・ベルタ
出演/ギュンター・ライヒ(モーゼ) ルイ・ドヴォス(アロン)

「出エジプト記」に想を得たシェーンベルクの未完のオペラ「モーゼとアロン」を未完の第3幕も含め映画化。指揮はミヒャエル・ギーレン、演奏はオーストリア放送交響楽団。ユダヤの民がエジプトの地を出るまでの兄弟の思想的対決を描く。

紀伊國屋書店よりDVD『モーゼとアロン』発売中(本体価格6,000円)