大岡淳編著『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社)刊行記念
出演:ky(仲野麻紀+ヤン・ピタール)、大澤真幸、 片山杜秀、大岡淳
フランスの思想家ジョルジュ・バタイユの小説を原作とした、江戸糸あやつり人形座の人形芝居『マダム・エドワルダ ―君と俺との唯物論―』。その演出を担当した大岡淳が聞き手となり、当代一流の論客たちを迎え、バタイユの思想を糸口としながら、現代日本の危機的状況を徹底的に議論した書、『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社)が刊行されました。これを記念し、共著者である社会学者の大澤真幸、政治学者・音楽評論家の片山杜秀をゲストに迎えたトークセッションと、同じく共著者であるサックス奏者・仲野麻紀のユニット「ky」のライブを開催します。思想と芸術がスパークする知的興奮の一夜を、お楽しみ下さい!
第1部 19:00~ 大澤真幸 ✕ 片山杜秀 ✕ 大岡淳トークセッション「国家崩壊後の世界」
『21世紀のマダム・エドワルダ』で提起された、「国民国家は既に機能不全に陥っているのではないか?」という問いかけを受けて、「国民国家が崩壊しつつある世界をどう生きるか?」を考えます。
第2部 20:30~ kyライブ「音の内的体験」
大戦間を生きたエリック・サティ、そして時代の寵児となったジャズ。この空気感の中でバタイユを始めシュルレアリスムの申し子等が見た音風景とは。
[日時]2015年6月18日(木)
18:30 open/19:00 start(~21:30)
[参加費]3,000円(1drink付・当日精算)
[予約制]メール(info@espacebiblio.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「6/18神なき世界トーク+ライブ希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
●電話受付:03-6821-5703(火→土11:30→20:00)
※定員60名様
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://www.espacebiblio.jp/biblio/
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F
電話:03-6821-5703
ゲストプロフィール:
大澤真幸(おおさわ・まさち)
1958年生。社会学者。千葉大学助教授、京都大学大学院教授などを歴任。主な著書に、『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『〈世界史〉の哲学』(講談社)、『自由という牢獄』(岩波書店)、『〈問い〉の読書術』(朝日新書)、『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎と共著、講談社現代新書、中央公論新書大賞)等。個人思想誌『Thinking「O」』(左右社)主宰。
片山杜秀(かたやま・もりひで)
1963年生。近代日本思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。著書に『近代日本の右翼思想』(講談社)、『音盤考現学』(アルテス・パブリッシング)、『未完のファシズム』『国の死に方』(共に新潮社)など。
大岡淳(おおおか・じゅん)
1970年生。演出家・劇作家・批評家。SPAC―静岡県舞台芸術センター、静岡文化芸術大学非常勤講師、河合塾COSMO東京校非常勤講師。SPACにおける演出作品に、ハイナー・ミュラー『大人と子供によるハムレットマシーン』、上杉清文・内山豊三郎『此処か彼方処か、はたまた何処か?』、大岡淳『東海道四谷怪談』など。
仲野麻紀 (sax) :2002年渡仏以来ジャズ・インプロヴィゼーションを軸に欧州、中東、アフリカを中心に演奏中。
Yann Pittard(G.Oud)とのユニットKy[キィ] はサティの楽曲に即興性・民族性を取り入れた演奏で結成10年を迎える。毎年世界で出会い共演した演奏家を日本に招聘。レーベルopenmusic主宰。http://kyweb.fr
◆刊行記念トークセッション、各地で開催!
6月4日(木)COTTAGE@京都、6月16日(火)スノドカフェ七間町@静岡、7月3日(金)隆祥館書店@大阪で開催決定!
詳細は、光文社古典新訳文庫ウェブサイトhttp://www.kotensinyaku.jp/event/index.html
または大岡淳ウェブサイトhttp://ookajun.com/schedule/ にてご確認下さい。
書籍情報:
『21世紀のマダム・エドワルダ』-バタイユの現代性をめぐる6つの対話-
著:宇波彰、大澤真幸、片山杜秀、宮台真司、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、仲野麻紀、中条省平
編著:大岡淳
発行:光文社
8人の論客が、人形芝居『マダム・エドワルダ ――君と俺との唯物論』を突破口に、それぞれぞれの立場で、バタイユ思想の可能性について語る。戦後70年、時代の転換期でもある現代日本の思想的、精神的状況をバタイユで読み解くスリリングな対話集。2013年3月に「江戸糸あやつり人形座」による『マダム・エドワルダ ――君と俺との唯物論』と題する劇が上演された。「私」という男が娼婦エドワルダと交わり、彼女に「神」を見るという物語である。20世紀フランスの思想家ジョルジュ・バタイユの短編小説『マダム・エドワルダ』(中条省平訳『マダム・エドワルダ/目玉の話』光文社古典新訳文庫・所収)を人形芝居として劇化した挑戦的な試みだった。各回上演後には、演出をつとめた大岡淳氏を聴き手に論客を迎えトークセッションを開催。本書はその一連の対談を軸に、中条省平氏と大岡淳氏の寄稿を付加して編集したものである。