ESPACE BIBLIO 文明講座
シリーズ企画:ストローブ=ユイレ作品上映+講演
第6回上映作品:『和解せず』 (DVDによる上映)
講師:渋谷哲也(ドイツ映画研究者)
「<暴力の支配するところ>における映画 ― ストローブ=ユイレによる反ファシズム映画試論」
ストローブ=ユイレの最初の2作品は同時代文学であるハインリヒ・ベルの小説を原作としている。第2次大戦では国防軍に召集され、戦後は作家となって反戦平和を訴えたベル。その叫びをストローブ=ユイレは徹底して先鋭化し中編映画『和解せず』を完成させた。副題「暴力の支配するところ暴力のみが助けとなる」は字義通り映画のモットーとなる。火炎瓶の代りに映画で抵抗するストローブ=ユイレの過激な映画手法を、その原点に立ち戻って考察してみたい。
[日時]2015年11月28日(土)
15:00〜17:00(14:30開場)
*15:00より上映開始、休憩をはさみ講義となります
[参加方法]無料(要予約)
[予約制]メール(info@espacebiblio.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「11/28渋谷氏上映+講演希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
※定員60名様
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://www.espacebiblio.jp/?page_id=2
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F
電話:03-6821-5703
主催:渋谷哲也+エスパス・ビブリオ
協力:アテネ・フランセ文化センター、紀伊國屋書店
講師プロフィール:
渋谷哲也(しぶたに・てつや)
1965年生まれ。ドイツ映画研究者。東京国際大学准教授。著書に『国境を超える現代ヨーロッパ映画250 移民・辺境・マイノリティ』(共著編/河出書房新社)「ドイツ映画零年」(共和国)「ファスビンダー」(共著編/現代思潮新社)等。ドイツ映画の上映企画、字幕翻訳も数多く手がける。
上映作品情報:
『和解せず』
Nicht versöhnt oder Es hilft nur Gewalt, wo Gewalt herrscht 1964-65年(55分)
監督/ジャン=マリー・ストローブ ダニエル・ユイレ
撮影/ヴェンデリーン・ザハトラー
複数の時制が交錯する、ベルの長編小説「九時半の玉突き」を、55分に圧縮再構成。1958年ケルンのある一日を中心に、三世代にまたがる建築家フェーメル一族の数奇な歴史を語りながら、戦後も権力を持ち続ける旧ナチ協力者を痛烈に風刺する。
紀伊國屋書店よりDVD『和解せず/マホルカ=ムフ』発売中(本体価格4,800円)