「銀幕發光――中国の映画伝来と上海放映興行の展開」(著:白井啓介、刊行:作品社)刊行記念
トークイベント
知られざる中国映画の発祥
上海映画の血沸き肉躍る歴史
登壇者:
・白井啓介(文教大学教授)
・刈間文俊(東京大学名誉教授)
・韓 燕麗(東京大学大学院准教授)
これまで中国本国における映画史研究では、「進歩性」「左翼性」を基軸にその発展の足跡を叙述することが主流を占めてきた。しかし現在、中国映画の隆盛のなかで、真の映画史の姿が求められ、各種各様の立場と視点から見直しが進みつつある。
このたび『銀幕発行』を刊行された白井啓介先生とともに、中国映画もご専門に研究されている刈間文俊先生と韓燕麗先生にご出席いただき、中国映画の知られざる発祥と日本映画の関係、その血沸き肉躍る歴史についてお話していただく。
このトークイベントによって、中国映画史の新たな一頁が開かれる!
[日時]2019年5月11日(土)
15:00→17:00(14:30開場)
[参加費]1,500円(当日精算)
[予約制]メール(info@espacebiblio.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「5/11 中国映画トーク希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
●電話受付:03-6821-5703(火→金11:30→20:00/土11:30→20:00)
※定員70名様
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://www.espacebiblio.jp/biblio/
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F
電話:03-6821-5703
ゲストプロフィール:
白井啓介(しらい・けいすけ)
文教大学大学院 言語文化研究科 教授。専攻・中国文学。1952年生まれ。主な著書に、『北京閑話――人・もの・街の88話』(大修館書店)、『満洲映画』(監修/復刻版、ゆまに書房)ほか。
刈間文俊(かりま・ふみとし)
東京大学名誉教授。専門は中国現代文学、表象文化論。主著に『上海キネマポート――甦る中国映画』(共著、凱風社)、『私の紅衛兵時代――ある映画監督の青春』(陳凱歌著、翻訳/講談社現代新書)、『火種──現代中国文芸アンソロジー』(凱風社)等。『黄色い大地』、『さらば、わが愛/覇王別姫』など、中国映画の字幕監修も多い。
韓燕麗(かん・えんれい)
東京大学大学院総合文化研究科 准教授。専門は、表象文化論、中国映画研究。香港、東南アジアそして北米の三ヶ所に居住する中国系住民によって製作される中国語映画を取り上げ、国民国家の枠組みから逸脱する中国語映画について研究。著書に『ナショナル・シネマの彼方にて――中国系移民の映画とナショナル・アイデンティティ』(晃洋書房)など。
【書誌情報】
『銀幕發光――中国の映画伝来と上海放映興行の展開』白井啓介著、作品社刊
中国における映画の受容と発展の「定説」を覆す! 第一次史料に依拠しながら、「定説」を覆し、中国本国ではなしえない新たな歴史を解明する。
「いかにして上海は、東洋のハリウッドとなったのか。上海に残る古い映画館を実地踏査し、当時の新聞雑誌を調べ上げ、ついに明らかになった知られざる上海映画の歴史。豪華な映画館で欧米の映画が上映され、それに中国映画や日本映画が割って入る、血沸き肉躍る映画の歴史がここにある」(推薦:刈間文俊)。