開催日:2019年7月20日(土)

エボラ
絶滅に向かっているゴリラとチンパンジーの行方

ESPACE BIBLIO 文明講座
エボラ
絶滅に向かっているゴリラとチンパンジーの行方

西原智昭
Wildlife Conservation Society自然環境保全研究員

アフリカのコンゴ盆地熱帯林地域に生息する野生のゴリラとチンパンジー。いまや絶滅の危機に直面している。その原因は、子供をペットとして確保するためにその親が殺害されたり、獣肉需要に基づいたブッシュミート交易のために密猟されてきただけではない。生息環境である森林そのものが消失してきているからでもある。森林環境の激減の理由は、先進国・新興国からの需要に基づいた、多国籍企業による木材伐採であり、鉱物資源開発、大規模農地開発などのためである。さらに近年、エボラ・ウイルスの高頻度の出現のため、一部地域ではゴリラやチンパンジーの生息数に壊滅的な影響があった。同じくウイルスに対して耐性のない人間にも多数の死者が出ている。「生物兵器」とも騒がれているエボラ・ウイルスとはいったい何なのか? 致死率の高いその感染病に対処するには、予防ワクチンや治療薬の開発だけで十分なのであろうか。ウイルスによる猛威が人類の存続にとって致命的になる前に、その根本的な解決には何が必要なのか。みなさんと一緒に考えていきたい。奮ってのご参加をお待ちしております。

後援:NPO法人アフリカ日本協議会

写真はペット交易目的で押収されたゴリラの子供 ©西原智昭

[日時]2019年7月20日(土)15:00〜17:30(14:30開場)

[参加費]2,000円(当日精算)

[予約制]メール(info@espacebiblio.jp
または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。

●メール受付:件名「7/20 西原智昭トーク希望」にて
お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。

●電話受付:03-6821-5703(火→土11:30→20:00)

※定員70名様

[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://www.espacebiblio.jp/?page_id=2
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F
電話:03-6821-5703

西原智昭 にしはら・ともあき
1989年から約30年、コンゴ共和国やガボンなどアフリカ中央部熱帯林地域にて、野生生物の研究調査、国立公園管理、熱帯林・生物多様性保全に従事。国際保全NGOであるWCS(Wild life Conservation Society;ニューヨークに本部があり)の自然環境保全研究員。NPO法人アフリカ日本協議会・理事。京都大学理学部人類進化論研究室出身、理学博士。詳細は http:// www.arsvi.com/w/nt10.htm を参照のこと。現在の最大の関心事は、(1)野生生物・森林生態系および地球環境保全、(2)生物多様性と文化多様性の保全のバランスへ向けた模索、(3)「ヒトの原点の生き証人」「自然環境保全の先駆者および担い手」としての先住民族の再価値付け、(4)認証制度に基づいたライフスタイルの見直しへの提言、そして(5)これらに関しての情報提供と教育普及である。